5.17.2007

自動車免許の再取得10

4月中に筆記試験を通過し、残るは実技試験のみとなったものの、その予約を行おうとするとゴールデンウィークを挟んでいることもあって2週間先まで受験できないことが判明した。最後の最後までスケジューリングに苦労するとは・・

と、今回は免許取得関連の混雑具合に対する愚痴から書き出してみたものの、ここまできて油断したのか、ゴールデンウィーク明けの最終試験で私は、今までにないミスを犯してしまった。寝坊である。朝起きて時計を見て、既に集合時間の30分前であることをぼんやりと確認した私は、もう今から出向いても間に合わないので、とりあえず免許センターへ電話連絡を入れた。予約の変更は前日までとされているが、ひょっとすると当日の時間前でも許されるかもしれないという甘い考えを抱いたからである。果たしてその甘い願望は叶い、私は数日後に再予約をすることができた。もし許されなかったら鮫洲まで予約のために出向かなければならず、それだけで家からの往復時間を含めると数時間の作業となるので、助かった。

しかし「好事魔多し」とはよく言ったものだ。
数日後の試験前夜、私は原因不明の歯痛に襲われた。私は口周りに関しては生まれた時から健康そのものであり、歯医者のお世話になったことがほとんどないのだが、この晩はいきなり経験不足の痛みと戦うことになり、ほとんど眠れぬまま試験当日を迎ることになった。これはこれで寝坊はせずに済んだのであるが、ひどい体調の中で運転しなくてはならなかったのである。

それでも私はよくやった、と思う。本免許の実技試験は路上で教官の指示に従って運転する項目、ある地点からある地点まで自主経路というものを決めて指示のない中で運転する項目、それと免許センター内での縦列駐車あるいは方向転換行為という3種目によって構成されているのだが、私は序盤に、寝不足でぼーっとしていたこともあり2車線の右側をずっと走ってしまったり、信号が変わったのに数秒の間気付かなかったりと、リラックスを通り越してあまりに緩慢な動きを教官に見せてしまったのだが、それでも自主経路を走る頃には気を取り直して、教習所で教わった色々な細かいことを思い出しながら、しっかりとした運転ができていた、と思う。しかし序盤の失点が響き、最後の縦列駐車等の項目に進むことができなかった。この試験は基本的に2人1組で行うため、もう1人が運転する時は後部座席に同乗し、自分が運転する時もその人が付き合っているわけだが、私よりはそつなく運転していたかと思われるその人も最終項目へ進むことはできなかった。それでも私は最後に教官から「後半の動きは良かったんだけどね」と言われ、今回の敗因もはっきりしていたため、仮免許の実技試験に落ちた時のようには次回についての不安を抱かず、次に体調万全で臨めば結果もついてくるだろうという感想を抱いた。

ちなみに家に戻って、歯の痛みを散らすために飲んでいた薬の注意書きを読むと、これを飲んだら運転するなというようなことが書かれていた。私は歯医者へ行き治療を済ませ、また数日後の試験を迎えることになった。

雷交じりの悪天候となったこの日、しかし私の運転は快調そのものであった。助手席に座る教官は通常、何か減点になるようなことがある度にペンを走らせるのだが、私は運転しながらも教官が全くシートに何かを書き込んでいないということに気付いていた。浅田マオちゃんが言うところの「ノーミス」というやつである。私の車に同乗したもう1人の受験者は残念ながら、交差点の右折で横断歩道を歩く歩行者に気付かずアクセルを踏むという致命的な失態を犯し、私が思わず漏らした「あっ!」という声と共に教官にブレーキを踏まれ、そこで試験を終えることになった。最後に方向転換という項目をさらっとこなし、私はようやく合格した。再び自動車免許を得ることができたのである。想像していたよりも長い道程であった。

ここまで長々と免許取得までの出来事を書き連ねてきた。数人の読者から「読みづらい」という指摘をいただいたが、その反省を含め、また後日"これまでのまとめ編"を発表したいと思う。

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