9.26.2008

さよなら王監督

福岡ホークスの王貞治監督が、辞任することになりました。
とりあえず、本当にお疲れ様でしたと言いたい。
私は一応、20年以上のキャリアを誇るホークスファンなのです。

しかしホークス、今シーズンはこのまま終わりそうだね。
来年以降も終わりつづけなければいいが・・

王監督の2年目から、去年まで10年Aクラス。で、その前が20年連続Bクラス(プロ野球記録らしい)。
更にその前は野村プレイングマネージャー時代(換言すると、弱いけどやりくり上手で何とかAクラス時代)、もっと前は伝説の強豪だったわけで、好不調のスパンの長さには何とも驚かされる。

王監督期は個人的に、野球への興味を失っている時期で、Bクラス時代のほうが印象深いのだけど、それでも、

・1999年の篠原の多用
・2003年の最強打線

この2つは見事だった。私の印象としては、王監督の采配は何といっても頑固一徹。このシーズンはこのピッチャーと決めると、延々と使い続けるのだ。酷使とも言えるその起用法は結果的に、そのピッチャーにスポットライトを当てることになり、心配やら共感やら同情やらという、ただ応援するという以上のものをマウンド上のピッチャーへもたらすことになる。99年の篠原はそういったファンの視線に答え、年間を通じて素晴らしいピッチングを展開した。後年の三瀬などにも同じことが言えよう。

そしてチーム打率ほぼ3割、30発以上打った打者が4人というプロ野球史上でも1、2を争う打線を形成した2003年。怪我でシーズンを棒に振った小久保がここにいたら一体どうなっちゃうんだ?ということを夢想したものだが、この打線は他所から好打者を取ってきて並べたものではなく、何年も前から将来に向けて、経験不足の打者たちを辛抱強く使い続けた"頑固一徹"が見事に結実したものであった。

いずれも、王監督でなければ実現し得ない成果だったのではないか。

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